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ダビシェはそう言いながら、黒い毛色の犬、ニンジャの体を擦った。
擦られたニンジャは嬉しそうに尻尾を振っている。
ノリはダビシェの言葉を聞いて思う。
……ハットリくんって、あの藤子先生のやつ?
インドでやってるのか。
それと犬の名前がニンジャって?
ダビシェは、立ったままの2人に腰を下ろすように言う。
そして胸元からタバコ、クラッシック・メンソールを出し、それをくわえ、火をつけながら話を続ける。
「それで、またうちの縄張りが荒らされたんだが。そいつも今日の詫びに入ってるのか?」
紫煙を吐き、顔は笑っているがダビシェの目はけして笑っていなかった。
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