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先ほど、入り口近くの屋台からくすねていたのだ。
「ラド!!」
ソウはラドの名前を呼ぶと、持っていたものを引き延ばし、長い棒状のものを投げつける。
ロングタイプのスタンガンスティックだ。
それを受け取ったラドはヘラヘラしながら、周りにいるマフィアを叩きのめしていく。
だが、使い方がわからないようで、電流は浴びせてはいないようだ。
これではただの棒と変わらないと、見ていたソウは呆れた。
本当は拳銃を奪ってはいたが、リボルバータイプのそれには弾丸が入っていなかったのですぐに捨てた。
ソウは再びターフィーに向かい合い、スタンガンを突き付けた。
使い方を知っていたソウは、スタンガンをバチバチ言わせながらターフィーの顔に近づけて言う。
「誰の指示で動いているんだ? 教えろ」
しかし、突然横から殴り掛かられ、後ずさりするソウ。
気がつくとソウとラドは囲まれていた。
そんな2人にターフィーが言う。
「子供どもがふざけやがって、そんなに知りたきゃここにいる全員を倒してみろよ」
ターフィーがそう言うと、マフィアたちは一斉に2人に襲い掛かった。
「またこの展開か?」
ラドが、ロングタイプのスタンガンスティックで反撃しながら言った。
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