第2話 切られても慕う

2/8
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/176
大きなフードのついた上着は、修行僧というよりはスターウォーズに出てくるジェダイ騎士のようだと、レットは内心笑いながら訊いた。 「いやちがいますよ。この服はネパールにいる時にもらったもので、気に入っているので着ているだけです」 そしてまたゆっっくりと頭を下げるノリ。 「ネパールねぇ……」 レットがポツリとそう言うと、急に怒鳴りあう声が聞こえてくる。 「おいトサカ!! お前のせいで金を取り損ねたじゃねぇか!!!」 「知るかっ!! てめぇがモタモタしてるからだろ!!」 ソウとラドが外から戻ってきた。 その会話を聞くに、どうやら男たちを追い返したようだ。 レットはソウに声をかける。 「もう終わったのか? ずいぶん早いな」 ソウはレットに適当な返事をすると、またラドに突っかかっていく。 「この街はな。よそ者がフラフラできるようなとこじゃねぇんだ。さっさと消えろ」 「あん? てめぇだってよそ者だろ?」 「俺の何を見てよそ者だってんだよ」 「だってお前、どう見たって日本人じゃねぇか」 そう言われたソウはラドに掴みかかろうとすると――。 「ご忠告ありがとう。気をつけるよ」 ソウが飛び出す前に、ノリが2人の間を入って止めた。 ソウは思う。 ……こいつ。 今、俺が飛び出すのわかってたのか? ノリがラドに声をかける。 「ラドくん、もう行こう」     
/176

最初のコメントを投稿しよう!