第3話 心配いらない

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第3話 心配いらない

ノリはヘブン・オア・ラスベガスの目の前に来ていた。 朝、2人が泊まっていた宿からラドがいなくなっていたので、もしかしてここに? と思ってやってきたのだ。 ノリは思う。 ……部屋にいても帰ってこないし、ラドくんはどこへ行ったんだか。 ネパールから通訳と道案内してもらったのは助かったけど、勝手にいなくなるなんて困っちゃうよ。 この店にいなかったらどうしよう……。 そしてヘブン・オア・ラスベガスの扉を開けるノリ。 店に入ると、他に客はいないようだ。 「いらっしゃい。うん? なんだあんたか」 レットがノリに気がついた。 ノリは早速訊く。 「あの~すいません、昨日俺と一緒にいたトサカみたいな頭をした子ってここに来ませんでしたか?」 「まず(たず)ねる前にやることがあるだろ。ここは食事をするところだぜ」 レットは腕を組んでノリへ言った。 そういわれたノリは、アールーパーラク(ジャガイモとほうれん草のカレー) を注文する。 普通は、ライス、ナン、パンなどと一緒に食べるのだが、ノリは単品のみで、あとは水。 しばらくし、料理が出来上がると、テーブルに座っているノリのところへ運ばれた。     
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