第4話 炎の中で

1/5
44人が本棚に入れています
本棚に追加
/176

第4話 炎の中で

ノリは、窓からすっと中に入る。 体重が軽いからだろうか? まるで猫のように着地音が小さい。 縛られていた2人を見たノリは、その拘束を外そうとした。 「ありゃ? これは時間がかかりそうだよ」 しかし(なわ)を解こうとしたが、きつく結ばれていてなかなか解けない。 「トロトロしてないで早くしろよ!! 時間がないぞ!!!」 「おいソウ!!! せっかくノリさんが助けに来てくれたのにその言い方はなんだ!!!」 ソウが急かすと、その態度が気に入らなかったラドが怒鳴った。 「うるさい!! このままじゃ焼け死ぬんだぞ……って、おい!! そこに使えそうなものはないか!?」 ソウが気づいた先には酒樽(さかだる)があった。 その樽には、長い木の棒や中世を思わせるサーベルなどが詰まっていた。 ノリは中からサーベルを取って(さや)から抜き、2人の縄を切る。 「ノリさん!!! ありがとうございます!!!」 「お礼なんて言っている場合じゃないよ。早く逃げないと」 3人が窓から出ようとすると――。 「てめぇら!? どうして縄が!?」 そこにターフィーたちが戻って来た。 ソウが訊く。 「お前こそなんで逃げないで戻ってきたんだよ?」     
/176

最初のコメントを投稿しよう!