53人が本棚に入れています
本棚に追加
/176ページ
第7話 謝罪の場
ヘブン・オア・ラスベガスに戻ったソウとラドを見てノリとレットは驚く。
2人は、顔中が腫れあがっていて、体中に擦り傷や切り傷できていた。
レットは、店の奥へ包帯と消毒液を取りへ行った。
ノリは心配そうな顔をしながら、ラドの体にそっと触れ、次にソウの体を触ろうとした。
「触んなよ!! 男に触れられても気持ち悪いだけだ!!!」
嫌がるソウ。
だがノリはため息をつきながらも、にこやかにそっとソウの体に触れる。
ノリの白く冷たい手に触れられ、ソウは思う。
……なんだ?
体がすごく楽になってる気が……?
ノリは、ソウから手を離して訊く。
「それで2人ともどうしてそんな目に?」
黙り込むソウとラド。
しばらくしてレットが包帯と消毒液を持って戻ってきた。
そのタイミングでラドは、ダビシェの部下に襲われたことをノリに話す。
「実はこないだ揉めた連中の仲間に……」
ラドは呟くように言った。
それを聞いたノリは、金を返して謝罪をすることを決める。
火をつけ燃やしてしまったナイトクラブ(高級売春宿)の件は、その時にどうすればいいか聞けばいい。
ノリがそういうと、怒りに満ちた顔をしたソウが怒鳴り出す。
最初のコメントを投稿しよう!