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第12話 Buddy Revenge
「反抗的な奴はぶっ殺せ!!」
ターフィーが仕切っているわけではなさそうだが、彼の叫びに呼応するように、マフィアたちはその場にいる男すべてを叩きのめしていた。
「いけ!! やっちまえ!!!」
叫ぶターフィー。
その目の前にソウとラドが現れた。
「よう、ターフィー」
ソウは目が笑っていない笑顔で、ターフィーに声をかけた。
ターフィーは両目が普段の倍以上大きくなって驚く。
山へ兎を狩りに来たら、熊に出会ってしまった、そんなような顔をしている。
ソウは訊く。
「ちょっと聞かせろよ。ドゥルガなんたらってのは誰だ? お前のボスはダビシェだろ?」
ターフィーはそれを無視して殴りかかるが、カウンターの右ストレートを喰らわせるソウ。
吹き飛ばされたターフィーは鼻を折ったのか、血がダラダラと流れて止まらない。
だがターフィーは、鼻を手で押さえながらも、薄ら笑いを浮かべていた。
「くく、いてぇな。でもよ。この人数相手に勝てると思ってんのかよ」
血を流しながらも余裕のターフィー。
「あぁ、今度は負けない」
ソウは冷めた表情で返した。
そして、いつの間にかソウの手にはスタンガンが握られている。
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