ハンカチとキウイと…

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上原香織がそう言うと、佐々木が続けざまに口を開く。 「じゃあ、タッパー返しに行くんだろ? 明日、付き合うぜ、…面白そうだし」 なに? 何て言った? 「ちょっと、ダメでしょ、それ」 上原香織が佐々木を制する。 「ちげーよ、ヒロのお返しを選ぶの、付き合ってやるって事、あ、上原もくる?」 佐々木は軽く上原香織を誘った。 「え? 3人で?」 上原香織が目を丸くする。 「そりゃそうだろ、だってアイツら知らねーし、こんなこと、大勢でいかねーだろ」 …アイツらって谷村たちの事か? 「ん~」 悩む上原香織。 「え~、悩むのかよ、わかった!オレとヒロと男同士、むさ苦しく選んでろって事か~」 佐々木は残念そうなリアクションを取った。 「そんな事言ってないけど…、ん~」 「上原香織様!ヒロの為に!、助言を下さい!」 佐々木は大袈裟に頭を下げた。 「ん~、じゃあ…いいけど」 "仕方がないなあ"と、上原香織は渋々承知する。 「ヤッタっ、ヒロ!サンキューな」 …どうして僕がお礼を言われなくちゃいけないのだろう? そんな事もわからない僕は… やっぱり酔っぱらっているのか…
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