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少女の剣
ブルク村から、ふたりの人間が消えた。
かの村の口減らしは成功したと言えるが――依存していた村の守護者がいなくなった以上、村の行く末は決まったようなものだ。
隣り合うふたりの少女は、未来の途絶えた村に背を向け歩き出す。
しかしその先に明るい未来があるとは限らず、道行きも安易なものではない。
ただ、どのような終着点に至ろうとも、もう後悔はないだろう。
もはやふたりの間に壁はなく、お互いに、既に己の居場所を見つけているのだから。
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