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「ううん、誕生日プレゼントだもん。うーん、こうなってくると……」
「今度は何?」
「髪もいじりたくなる」
「え!?」
そう言ってかのん君はぐっと私の手を引いた。
「行こう! 俺の担当さんのいる美容室まで」
「ええ!? どこにあるの?」
「原宿!!」
「えええええ!」
かのん君は獲物をとらえた猫の様な目で私を見た。こうして私とかのん君は電車を乗り継いでわざわざ原宿の美容室へと向かったのだった。
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