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先生は面倒くさそうに説明したあと、『とはいっても、異能力者なんてほとんど存在しない。この学校にもひとり居るが、普通は1000人に1人もいないんだ。わざわざ社会の授業削ってまでこいつを知る価値なんざないだろう』とぼやくように言う。
もしも異能力者になるんだったら、女の子になってみたい。
こんな、性欲があるから、裕璃を友達ではなく異性として見てしまうんだ。
僕が、僕が、女なら、こんな思い、しなくて済むのに。
授業の終わりを知らせるチャイムを聞きながら、僕は未だに裕璃のことばかり考えてしまうのであった。
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