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(04.)
言語ではなく、イメージが濁流のような勢いで脳へと入り込んでくる。
ーー自分が異能力者という存在になったこと。
ーー身体干渉に区分される、常時発動型の異能力を扱えること。
ーーその能力は、僕が望んでいた願いに近い能力であること。
それらを教わるのではなく、自ら理解し納得していく。
異能力者になった、と既に確信していた。
調べる必要もなく、僕はたった今、異能力者になった。
それを微塵も疑わず認識している。
姿は14歳とやや幼い。
だけど、とにかく嬉しい。
本当に女の子になれるだなんて思いもしなかったのに、奇跡が起こり女の子になることができたんだ、と僕は歓喜した。
意識が現実に戻される。
意識が奪われてから、おそらく1秒も経っていないだろう。
それなのに、僕は女に変わっていた。
試しに胸を揉み、再び確信した。
小さいながらも、きちんと柔らかさのある二つの膨らみ……これこそ女になった証だ、と……。
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