46人が本棚に入れています
本棚に追加
「たしかに女になったけど……そうそう、さっきまで男だったけど、異能力者にいきなりなっちゃって、男の豊花から女の豊花へと大変身して戻れなくなったの! 嘘じゃないよ信じて! なにか僕や僕と母さんにしかわからない問題を出してみて! それに答えて、僕は豊花だと証明するから!」
「ゆ、豊花しか知らない問題……? そうね……なら、日毎に増えていくベッドの下にあるエロマンガ! あのなかで一番多いジャンルはなにかしら?」
「え、えっえっ、ええ!?」
親にエロ本ばれてーら!
しかも、多いジャンルを知っているってことは……。
「うっ……ロリ物、幼女系のヤツです、はい」
「正解! 凌辱や強姦みたいなものまで見つけて、母さん泣きたくなったのよ!?」
「そっちはほんの気まぐれに買っただけで、好きなジャンルでは……」何回か使ったけど。「ないんだ! だから安心して!」
まさか、無口で、なるべく優等生を演じようとしていた僕が、母さんとエロマンガについて議論を交わすだなんて……意外とショックだ。
「あなたが豊花なら、こういうのは、もう使えないわね?」
「へーーちょっ!?」
思わず吹いてしまった。
母さんの右手には、『初等部ユナちゃん JS 非貫通式 オ○ホール』という文字と、股を開いている幼女のイラストが書かれている四角い箱が握られていた。
「ちょちょちょちょちょっとちょっと! 母さん!? さすがに、それは見てみぬフリをしてほしかった!」
「犯罪者予備軍じゃない!」
最初のコメントを投稿しよう!