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おばあちゃんを棺に納めたころ、外からバタバタと誰かが入って来ました。
タツヤ!
皆、突然帰ってきたタツヤくんを見て驚きました。
でも、一番驚いていたのはタツヤくんでした。
おばあちゃん、なんで。
俺、やっと、まともな仕事につけておばあちゃんに会えると思っていたのに。タツヤくんは泣きくずれました。
おばあちゃん、起きてよ。起きて俺の話を聞いてよ。おばあちゃんに話したいことが沢山あるんだよ。
おばあちゃんに謝らせてよ。おばあちゃんごめん。ほんとにごめん。
タツヤは出て行ったあと、仕事にも就けずお金に困り、おばあちゃんから生活費を送って貰っていたのでした。
タツヤくんはおばあちゃんに返すために持ってきた100万円をおじいちゃんに渡し、葬式代に使ってくれと言って、またどこかへ行ってしまいました。
おばあちゃん、タツヤくんを許してあげてね。
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