第一章

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「かい……り……海利!」 俺は愛理に揺さぶられ、はっとする。 「あ。ごめんなに。」 「もー!海利ったら、ぼーっとしちゃってさ?今みんなで夏休みどっかいこーって話してたのにさー?」 「あー。ごめん。全く聞いてなくて。」 「もう!愛理時間ないから帰る!行こ!響也君」 「まあまあ………海利君も悪気があったわけじゃないんだから………ね?」 「はー?何言ってんの?絵美だってうんざりしてるんじゃないのー?」 「そんなこと…………!」 「まあまあ、落ち着きなよ……ほら、海利、あやまったら?その………一応。」 「……ごめん。」 「まあいっか!じゃあ、ジュース一本おごりねー!」 「…………了解。」 「みんなの分ね!」 「なんでだよ。」 「いいでしょー!?そのくらい」 「わかったよ。」 そんな他愛もない会話をしながら俺たちは駅のホームに着いた。
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