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興味をそそられた。 普段、喋らない嫁、何を考えいるか分からない嫁の心の中が覗けるかもしれない。本性が見たい。 私は、躊躇することもなく、ノートに手を伸ばした。私の悪口が並べられていると直感的に思ったからだ。 少し厚味のあるノートは、長い間使っているのだろう。くたびれた様子だった。 表紙をめくると、そこには、日付と文字がぎっしり書かれていた。 「あっ、これは」 ・・・5年日記だった。 家に嫁いでからの毎日が、 なんと一日も欠かすことなく書かれている。 「はぁ~。やっぱりね」 私の悪口だと確信した。 ため息をつきながら、読み進めると、 目が止まった。
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