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今日は空が曇っているから
ー雲ひとつない空は、そんなにも素晴らしいことなのだろうかー
私は常々思うのだ。
この眩しすぎる晴天は、ただ雲ひとつない空であるということ以上にはならないのだと。決して晴れていれば良いなどという単純には世界はできてはいなと思うのだ。
しかしながら人は簡単に言うのだ。
「今日、晴れてよかったね」
本当にそうだろうか。
私には、やはりそうは思えないのだ。
桜の散り終えた、まだ夏には早い晴天に、君は確かに言っのだ。
「今日、晴れてよかったね」
その言葉が頭の中で繰り返されるたびに、私は以前より一層思うのだ。
雲ひとつない空は、そんなにも素晴らしいことなのだろうかと。
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