その2、BL漫画を選んだ理由と俺

13/13
前へ
/131ページ
次へ
入ったまま胸を触られるだけでも身体の力が抜けるというのに、それに加えてキスとかされたら、俺、終わったときにはスライムになっているかもしれない。 そんなことを考えていたように思う。 自分が勇士の手で全部を作りかえられているような感じがした。 身体はすごく大変だったけど気持ちは嬉しくて、不安なんかどこにもなかった。 これがずっと続いてほしいなと思ったのは、俺の勝手な願望だ。これは漫画じゃなくて現実だ。 いつかは距離を取らなければならない日がやってくる。どんなにお互いが好きでも、2人が一緒にいることを選べば何かしら弊害が出てくる世の中。わかってるんだ。俺は。 だから、こんな思いは閉じ込めておきたいと思っていたのに…。 ...勇士のバカ...、離れるのが辛くなるだろう。 そんなことを思いながら、勇士の温もりで俺は意識をとばしていたのだった。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

434人が本棚に入れています
本棚に追加