その2、BL漫画を選んだ理由と俺

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ふくれっ面で言葉を返すと再び勇士の動きが止まった。 「ごめん、啓太。俺、初めてだけど優しくできない自信だけはあるわ」 恐ろしいことを言ってきた。 「えっ、今、俺がお前の事を褒めたのに、それをもう覆すのか?酷くね?」 少しずつ力が戻ってきて俺がゆっくりと上半身を起こした。 すると、勇士のそこは、とてもとても大きくなっていて驚いた。 「うぇっ、それヤバくね?それで優しくしないとか、どこの拷問」 いつの間にか勇士も下を脱ぎ、パンツをはいてはいるものの、おさまってないんですよ、勇士の勇士が。 「ン?」って自分の物を見てこれかって自分で腹にペチペチと叩く。...やめんかい。 ごくりと息を飲み込んだ。 これをあそこにいれるんだろ? 入るのか?本当にあれは入ってるのか? 想いだそうとするけれど、人様の営みを盗み見ているような気がして、あまりじっくりと見ていなかった。 でも、漫画では受け入れた相手の顔はとても幸せそうだった。 あー、そういうのだったらいいなとは思う。 思うのだけれど...ちらりと見る。うん、これは無理。 怖気づくというより、自己防衛反応としておかしくないレベルの判断だと思う。ならば、 「勇士...」 「別に、すぐ入れるんじゃないから安心しろよな」 俺の気持ちを組んでか勇士がそう言ってくれた。ホッとした。よかったぜ、回避できたぜと思っていた俺、早とちりだっ! 「はーい、啓太は四つん這いになってー。そうそう、身体の力を抜いてー。はいっ!」 ―!!! 言われた通りしていたら、いきなり後孔に指を入れられた。 にゅるりと滑るように入るので、あれ?って思って勇士を見たら、見たことのない透明のボトルを片手に持ち、まじまじと指を入れている場所を覗いている。 「...これっ、何?」 「指...あぁ、ローション」 さらっと言ったけどなんで、お前は持ってんだっ!! 反論したい、けど...できない。
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