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午後11時を過ぎたころだった。
日本のとある家の2階で繰り広げられているホラーに近い状況を皆さんに、お見せしよう。
「ねぇ、あんた。まさかと思うけれど、私のタブレットを使って何か買った?」
こ、こんにちは、皆さん。いいや、こんばんは、皆さん。
初めまして、俺は茂越もごし 啓太けいたと言います。
ただいま、家で姉に追い込まれています。
え?どういう状況か?
トイレに行って自分の部屋に戻ろうとした時、帰宅したばかりの姉とばったり出くわしました。
慣れた場所のせいで灯りをつけることなく動いていたため、ここはとても暗いです。
しかも、姉はスマホの青い光を自分に当てて不気味です。
そして、...勝手にタブレットを使っているのがバレそうですっ!
勝手と言ったけれど、決してそのタブレットが姉の物だけではないです。
「啓太と夏のタブレット?」と裏にデカデカと書き込まれているんです。
あ、夏とは姉の名前です。
俺にも使う権利はあると思いますよね。でも、支払いが必要な時は姉の許可がいります。
これが現実です。だって、社会人の姉、学生の俺。可か否かの判断は姉の一言で決まるのです。
そして支払いも姉です、仕方がないんです。
でも、こういう風に追い込まれた場合、あなたならどうしますか?
1、適当に誤魔化してやり過ごす。
例「あ、母ちゃんに頼まれたんだ、てへっ」。悪気がないおちゃめな自分を出す。これ大事。
2、白を切る。
例「えっ、何を言っているのかわからないのだが」。真顔で「お前、大丈夫か?」って顔をする。これ大事。
3、ジャンピング土下座で最大級の表現で誠意を見せて、相手の敵意を落ち着かせる。
例「っごめんっ!友達に頼まれたんだ。今度から別の奴に頼むように言うからっ!」これ、素の俺。
ちなみにですが、参考までに。
姉はこれでも会社で1位、2位を争えるほどの整った容姿をし、「可憐・清楚」などの言葉を躊躇いもなく使われる女です。羨ましいですか?そういう風に見えるんですね。
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