その5、悩みは男も女も同じだな

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俺、勇士にされてばかりだからな、余裕がねーんだわ。あいつが嬉しそうにしてるのを見ると、俺も嬉しくなるし、勇士が俺を気持ちよくさせたいって伝わってくるからそれに身を任せてたんだけど、それじゃー、ダメだってことだよな。うん、俺、がんばるっ!!今度は、俺が積極的に...と思ってたんだけど、 「あー、そういう感じね。うんうん、その程度の男は、自分好みに育てるってことをしないタイプね。  逆に、脱バ(後で調べたら脱バージンの略)したばかりの彼女が、積極的になりすぎると焦って萎えるパターンだわ。」 ボス女子がとんでもないことを言っていた。 えっ!?積極的になったら引かれるの?!えー...っと、俺、どうしたらいいの。 俺は歩みを止めてモンスター化した集団の後ろで会話だけを聞いていた。 「そういう時は、「こういうのを教えてもらったー」とか「知ってる?」って、相手に知識を知ったって教えるの。  言葉は知ったけど、体験したことがないのは相手が一番知ってるじゃん。だから、相手からすると、超ームラムラするの。自分がそれを教えるっていうのがいいんだって。「女子でそんな卑猥なことを話すのか」とか「実は色々知ってんじゃねー?」っていう感じで話が流れていくんだよ、大体の男が。  もう、そうなればこっちのパターンよ。相手が全部教えてくれるわ。...色々と覚悟はいるけどね」 !! な、なんということだ、達人がおった。周りの女子は「おおっ!!」って、感心している。俺も俺もだっ!! そうか、そういう風にしたらいいのか。なんかすごくワクワクしてきた。よし、帰ったら実践っ! いつものように帰宅して、今日は勇士の家でお家デートです。あ、今日は珍しく勇士の母ちゃんが家にいた。 「あんたたち、高校生にもなって彼女ができないなんて、情けなさすぎるっ!枯れての? 最近はこんな感じなの?母さんがあんたたちぐらいの時、毎日、違う人とデートだったわ。(笑)」 勇士の母ちゃん、やっぱりすげー。 高校生の息子がいるとは思えいない外見。ねぇ、若さって何?俺の母ちゃんとどうしてこんなに違うの?
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