一章 システムの問い
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一章 システムの問い

c8967e9d-fb37-497a-9ad7-b05c162d8ffc 「では、あなたにとってシステムとはどのようなものだと思いますか?」 俺は机を挟んで左側に座るオールバックの男性を見た。 左側に座るオールバックの男性はにこやかな表情を浮かべる。 システムとはどのようなものだと思うのか? これは用意してきた質問だ。 楽勝楽勝! 今までの質問も上手く答えられたし、今の調子でいけばこの最終面接も受かるんじゃないか……? 俺は余裕を見せるために、あえて深呼吸をした。 鼻で息を吸う。 口から息を吐く……。 そして、姿勢を少し正す。 「はい。私にとってシステムとは、今の私達の生活の根幹を支える必要不可欠なものだと思います。今や私達のどのような生活もシステム無しには成り立ちません。ですから、私にとってはシステムは生活をする上で必要不可欠なものだと思います」 左側に座るオールバックの男性がにこやかに頷く。 「まぁ、そうですね」 やったか?! 好印象だ! 俺は机を挟んで右側に座る白髪の男性を見た。 右側に座る白髪の男性は、少し前から全く表情を変えない。 若干笑っているような、若干怒っているような何とも言えない表情。 二人の襟にはキラリと光る社章が嵌められている。 『テイラーシステムズ』 俺の第一志望の会社だ。     
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