二章 システムエンジニアの問い

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二章 システムエンジニアの問い

俺は何とか書類を通して読んだ。 「黛課長、書類を送ってくださりありがとうございます」俺は黛課長に感謝を伝えた。 「どうだった?書いてある意味は分かったか?」黛課長が聞いた。 書いてある意味は正直言って分からない。 しかし、分からないと答えるのも気が引ける。 俺は黛課長に何て答えるかを考えた。 難しいところがありましたが大体分かりました……か? それとも、難しいところがあって、ほとんど分かりませんでした……か? 「一通り読んだのですが、いくつか分からないところがあったので、自分で調べようと思います」俺は答えを少し湾曲させた。 「そうか。分からないところがあったら周囲に聞くように。分からないところを周囲に聞くのもシステムエンジニアとしての大事な能力だ。時間があるなら何度でも読め」黛課長はまた大きな声を出した。 あれ? 自分で調べる方がいいのかと思ったが、黛課長は周囲に聞くのもシステムエンジニアとしての大事な能力だと言ったぞ。 システムエンジニアとしての大事な能力って自分で調べることなのか、それとも周囲に聞くことなのか? 俺は少し混乱した。 まずい……。 また、根本的なところで疑問が湧いた。     
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