11/17
前へ
/297ページ
次へ
──その事件、と言ってもいい日から被害を受けたΩの生徒は真の"お財布のターゲット"となり、日々怯えた苦しい生活を過ごしていく。 このΩの生徒は、真が実際性的暴行をしてきたαの生徒とつるんでいたため、お金を渡さないと脅されると感知し断れないのであった。 この生徒には森下凪(もりしたなぎさ)という名前があり、ネームプレートにも記されているはずだが、真は森下の事"おチビちゃん"と愛称づけたみたいに呼ぶが、裏では"クソチビ"と呼ばわれているのを知っている。 このお金を渡さないといけない習慣のせいで、森下はΩの発情期時に必要な抑制剤が買えない。 真は、クラスの教室でも堂々とそのやりとりを仕掛けてくる。そのため、教室中はもちろん、学年全体に真の存在は噂になっていき始めたのだ。 そして、森下はその日から、真のことを恨めしく感じていく─。
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!

783人が本棚に入れています
本棚に追加