プロローグ

2/2
前へ
/297ページ
次へ
※オメガバースとは海外の二次創作で人気とされる特殊設定です。 この小説内ではオリジナルの設定も含まれています。 ※全てフィクションになります。 ※過激(r18)表現があります。 ◆ この世界には、男女合わせて3種の人種がある。ハイスペックで優遇的なα(アルファ)、いわゆる普通の人間で存在する割合が多いβ(ベータ)、希少で地位が低く差別されやすいΩ(オメガ)。 αとΩは(つがい)になれる。番とは、恋人や運命の人を上回るほどの強い絆で結ばれることだ。さらに番になれると、お互い限定で欲情するようになる。 αはΩの発情期時のフェロモンに多く惹き付けられ、突発的なヒート(発情期)が来る時がある。 βは基本βの種と交際をするが、αやΩと出来る。だが番にはなれない。 Ωは男女問わず妊娠することが出来る。3ヶ月に1回発情期があり、1日から1週間ほどにかけて発情しか出来ない事がある。 さらに、かなり希少になるが後天性Ωという種も存在し、この種はβからΩに変化してしまうものである。曲者で、1ヶ月に1回発情期が訪れる。 そんな発情期を抑えるために、ピルという少しだけ症状を軽くする飲み薬がある。加えて注射などの特効薬があるが、後遺症がありあまり進んでする者は居ない。 10歳を越えるとその種の内、自分はどの種なのか検査で分かることが出来る。 例えて高校を舞台にすると、基本的にはα、βの通う学校とΩの通う学校と別れているが、都会や荒れた教育性が行き届いていない学校は、全ての種が合同していたりする。 割合的には、例えば30人のクラスだと、αが5人、βが20人、Ωが5人とほぼβの生徒で占める事になる。 Ωはその中でも差別されやすいため、いじめや仲間外れなどの問題が生じてしまう。 ──そんな複雑で愛深い世界の中で、淡く、苦く、もどかしい思春期をわけ合う男子高校生2人のお話。
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!

783人が本棚に入れています
本棚に追加