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「…わかった。じゃあ帰るから。」
「なら私も。」
「え?」
「え?」
「俺の家来るわけ?」
「はい。人類滅亡を知って、無駄死にされたら困りますから。」
見張りってわけか。
「そ。家に入れなくてもいいのか?」
「ひどいですね。元恋人なのに。」
「お前を俺はナギサなんて認めない。」
「認めたくないの間違いでしょう?」
返す言葉もない。
「ナギサは、《元》恋人じゃない。今だって愛してる。」
「幸せな限りです。」
「お前のことじゃないって。」
「はいはい」
クスクス笑いながら、俺の後ろをついてくる。
全部ナギサと同じだからか、酷く懐かしく感じた。
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