679人が本棚に入れています
本棚に追加
私はそのままの状態で水を飲んだが、飲み終わっても彼は離れようとせず。
「佐藤くん、眠たいならベッドで寝よう。
ここにいたところで寝られないからね」
私の言葉を聞いて、彼は力を緩めた。
そこを見計らって私は彼から離れ、ベッドまで誘導する。
彼は大人しく私についてきて、ベッドに横たわった。
「お酒、弱いのに誘ってごめんね?」
「……」
「今は気持ち悪いとかない?」
返事がないから不安になる。
佐藤くんは先程からじっと、私を見つめるだけ。
「何か言いたいこと、あるの?」
痺れを切らした私は、つい聞いてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!