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「ど、どうして私なの!?」
かっこいいし性格もいい佐藤くんなら、私より良い女をすぐ見つけられるはずなのに。
「先輩じゃないとダメなんで。
しっかりしてるのに、どこか抜けてるから危険です」
「ぬ、抜けてません!一人でも生きていけます!」
「これからは俺が守ってあげます」
「結構です!」
「ダメです、先輩。選択は一つだけですよ?」
これ以上喋らせないように、だろうか。
彼が私の唇を指でなぞった。
「……っ」
「その表情も唆られます。また新しい先輩が見れました」
「佐藤くん、頭冷やした方が…」
「本気ですよ、俺」
少し恥ずかしくなり、俯いたのだけれど、彼はすぐ私の顎に手を添え持ち上げてきた。
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