679人が本棚に入れています
本棚に追加
その結果───
「本当にすいません」
「いいのいいの、私も止めなかったのが悪いから」
なんと彼は想像以上にお酒に弱かったらしく。
気を遣わせてしまったのか、どうやら佐藤くんは無理して飲んでいたようだ。
そして店を出た今、少し足元がフラついていた。
「家、送るよ」
「……すいません」
「ほら、そこまで謝らなくていいから!
明日は休みだし、気にしないで」
この状態で電車に乗るのはどうかと思い、タクシーを呼んだ私。
タクシーに乗り込むと、佐藤くんが私の肩に頭を乗せてきた。
どうやら相当しんどいようだ。
最初のコメントを投稿しよう!