2.0度目

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「何をそんなに驚いた顔をされているのですか。何度でも言いますが、今日は何度でも絶頂していただき、精子を子宮内に取り込んでいただくのが目的です。そのためなら投薬位するのは当然です。」 「ふざけないで!!患者の了承無しに投与する医者がこの世のどこにいるっていうの!?いつ盛ったの!?」 「了承は一応頂いているんですがね。あまり伝わってなかったみたいで、申し訳ありません。…桃の味がしたでしょう?」 「なんのことを言って」「体温計のことですよ。強制はしないと言ったはずですが。」  体温計…始業前に咥えさせられたあれを思い出す。あの時は恥ずかしさからくる違和感だと思い込んでいたけど、まさか本当に薬を盛られていたなんて!!じゃあ今日一日おかしかったのも全部全部!! 「こ、のぉ…あなたいい加減に!!にゃぁん!!」  いつかの時と同じように私が激昂しようとすると、先生は鎮めるかの様に強く腰を打ち付ける。そのままふぅふぅ吐息を漏らしながら、じゅぽじゅぽとストロークし続け、私に反撃の隙を与えない。 「あぁ!!はうぅ!!絶対に!!ぜったいにぃ!!ゆるさない、んん!!だからぁ!!」 「あはは。そんなに怒らなくてもいいじゃありませんか。おかげで良いデータも取れ、プラシーボでは無い確かな効果が実証されました。それに、端から見てもとても気持ちよさそうでしたよ。浜園さん。」  どれだけ怒りを露にしても、このままではまたこの男のエゴを出されてしまう。こんな自分勝手の犯罪者の子供なんてたとえ死んでも宿したくない。だけど俯せの状態ではろくな抵抗も出来ず、後方からくる肉欲の波状攻撃になす術もなく、ただひたすら女として蹂躙されることしかできない。 「あんあっ!!あああ!!び、びやくさえ!!えぇ!!なかったら、ああっ!!」 「こんな、エッチな女じゃ、なかったとでも?薬の量は極僅かだったのですが…浜園さんが思うならそうなのでしょう。…キツく締まってきましたし、頃合いでしょう。出しますので、受け止めて下さい。」  腰の動きが火を起こすのかと思う程速くなり、パンパンと淫らな音を室内に響かせる。宣言通りラストスパートに入るのだろう。私も、あの真っ白な闇がすぐ目の前まで迫ってきている。  もう、無理。  こんなの、耐えられるはずがない。  薬で快楽漬けにされちゃたんだもん。  お漏らししちゃうくらい、イッちゃたんだもん。  動物みたいに、後ろで突かれるのがとても気持ちいいんだもん…  疼いて仕方ないんだもん。  そうだ。これは女としてしょうがないことなんだ… 「…出すなら、早くして下さい…」  ポツリと小さく呟く。もう、抵抗は諦めた。何もかも手遅れだ。私の負け。  せめて優しくして欲しいな… 「…説明を省いた反省点その二ですが、浜園さんが性に対して嫌悪感を抱いてるのではないか、だったのです。嫌々でセックスされては気持ちよくないですし、濡れないのでは妊娠する確率は下がりますから。でも、本当に出過ぎた心配だったようです。だって、今の貴方を見て、襲わない男はいませんから。」  先生が腰を大きく浮かせる。ぺニスが私の入口まで抜かれ、少しでも動いたら外に出てしまうのではないかいうところで静止する。あぁ、重い一撃がくるのだなとくすぐったいのを我慢して身構える。
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