第2部第1章メモリー・オブ・テンビリオン

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第2部第1章メモリー・オブ・テンビリオン

ユーマリア王立アカデミーの助教授であるロードレス・マカフィは、助手のケイヒルとともに西の国の玄関口、デード港へ到着したばかりだった。途中のラミレス島へ給油と食料調達以外の寄港は無く、長い船旅だったために地面が揺れていない事を不思議に感じるほどだった。マカフィの助手のケイヒルは彼女の大きな荷物を抱えてタラップを降りて行き、日差しをまぶしく思った。 「うひゃー。こりゃなにもかも旧式だあ。動力が馬かラクダだなんて。」と、助手のケイヒル。 「ケイヒル君、荷物を宿泊先まで運んでおいてくれる? 私は今夜、人と会う約束があるのよ。」 「了解しましたよっと。先生、今夜は帰られます?」 「そうね、まだわからないわ。先に休んでていいわよ。あなたも長い船旅で疲れたでしょ」 「まだ地面が揺れてるように感じるくらいですが。荷物を置いて少し買い物に行って、明日までに出発の準備しときますよ。」 「よろしく。じゃあ、後でね。」 マカフィは胸ポケットからサングラスを取り出して、まぶしそうな顔をしてかけてから、ケイヒルと別れた。 船着き場を出て、街まで来た。     
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