8 先生、咲桜になにしたんですか?

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「………」 はたはたと涙が落ちた。 「流夜くんが泣くの⁉」 「え?」 俺が手紙から顔をあげると、在義さんが泡喰っていた。 「ま、まさかそこまでとは思わなくて……すまない」 「なにがですか?」 在義さんが慌てる意味がわからず問うと、背後から手刀を喰らった。 「てめえの現状把握ぐらいしろや」 いつの間にいたのか、龍さんだった。促されて頬に手を当てると、何故か濡れていた。……あれ? 「うあっ⁉ すみませんっ、……なんか……」 「いや、流夜くんが謝ることじゃない」 「ああ、桃子のそれ、見せたのか」 慌てて涙を拭っていると、龍さんの顔つきが変わった。 「咲桜が自分から、話したみたいだから」
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