春の日

2/2
前へ
/2ページ
次へ
うすく片目だけ開けて ねむそうに半分夢の中 まだ春しか知らないキミ 夏が暑いこと 川の水の冷たさ 終ってゆく夏の少しのせつなさ 赤く染まってゆく はじめて見た景色が 変わってゆくことにおどろきながら 何度でも何度でも 時々手をつないだりしながら 僕たちは歩いてゆく 音のしない音 白に包まれた景色 その中にある小さなあたたかさ いつの日か僕が キミから見えなくなっても この星がある限り続く季節 どこまでもいつまでも やさしい世界でありますように キミが歩いてゆく道が ねむそうに半分夢の中 まだ春しか知らないキミ
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加