出会い

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 後ろから廻された女の手は乳首をなぶっていたが、ゆっくりと下に這わせてくる。  へそを経て、女の手は男の先に触る。握らずに、男の先から出た液を柔らかい指使いで全体になじませるように。  男は声をあげ続けていた。ほん少し前の葛藤などなかったかのように。 「恥ずかしいです! そんなとこ! あっ……」  舌は男の袋に這わせながら、女の手は男のものを優しく上下に擦る。  いっそ情けない声が出る。  女は仰向けに男の股の間に顔を入れると、男の先に舌を這わせ始める。  先全体を丁寧に舐めあげると、それを口に含める。含めながら舌を這わせる。  男は声をあげ続ける。  女は今度は男を仰向けにし、男のもの全体を舌全部を使って舐めあげる。そしてゆっくりと飲み込むようにくわえていく。  男は羞恥に震えながらも、女の顔を見る。  あれをそんなに深くまで。あっ、唾と液が混ざってぬらぬらしてる……。うっ、手はそんなところに……。なんて卑猥な音がするんだ……。わざと聴かせてるのか……。  男の思考は微睡んでいる。  女はふと上目遣いに妖しく男をみやる。  その女の眼に魅入られ、男はさらに茫我へと堕ちていく。  女は男の眼を見ながら徐々に激しく顔を動かす。  それに合わせて、男の声も激しくなる。 「ダメです……。もう、もう出そうです!」  女は激しく動かしながら、「ん、ん、いいよ、出して、いっぱい……」と、くぐもった声を投げる。  逝った。男は頭の中に白い火花一色になり、果てた。
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