ぼくを救ってくれた人

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それは、ぼくとは、無しだよ 今よりよくならなきゃ、意味ないんだ だから、無理しない事と、やだなと思った事はすぐ言うっていうのは守ってほしいんだと、話した エリちゃんはうなずいていた それから、ぼくは仕事も生活も明るくなって、不思議な事に毎晩熟睡できるようになった ぼくは生活を見直して、音楽の不安定な仕事を辞めて正社員として、就職してエリちゃんにプロポーズしようと思い始めていた そんなある日、エリちゃんから大事な話があると言われた たわいもない話をしたあと、 私、マナトくんの事、信頼しています 私で良ければ結婚しませんか と、言ってくれたんだ ぼくから、プロポーズしようと思ってたんだよ ごめん、エリちゃんに先に言わせちゃって あー、ぼくってダメだな~ エリちゃんは驚いていたけど涙を流して微笑んでくれた それがこたえだね ぼくはこの人によって救われたんだ 何よりも素敵な涙だった 人間不信だったぼくに人は信じられるんだよって教えてくれた人 心からしあわせをありがとうと言える自分になった気がするんだ、今・・・ この人は天涯孤独だったぼくにとって暗闇から救い出してくれた恩人なんだ しあわせにするよ、じゃなくて一緒にしあわせになろうと思っている
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