エピローグ

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* 急いで待ち合わせ場所に行くと、すでに彼は待っていた。 「ごめん智也、お待たせ!」 私の声に、彼……智也は振り向いた。 「…ったく、綾のことだから急いで来るだろうと思った。別に仕事で遅れるんならゆっくり来たらいいのに」 約五年の月日が経ち、さらに大人びた彼はそう言うって、優しく微笑む。 その笑顔に胸がきゅっと締め付けられた。 現在智也は無事、教師という仕事に就けた。 私たちが勤務する高校は違うのだけれど─── 実は智也が卒業後、少ししてプロポーズされたのだ。 もちろん私は頷いて。 そして今日は、ウェンディングドレスを選びに行く日なのだ。
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