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「今日はありがとうございました。
二日後もよろしくお願いします」
頭を下げ、逃げるようにバスを後にした私。
自分の心が揺れていることを、あのバスの運転手さんにバレているような気がしたからだ。
それからはお昼休憩意外、夜までずっと勉強ばかりだった。
私も切り替えて、先生らしく色々な教科の勉強を教えていた。
「先生わかりやすい!」
「数学も黒崎先生が良かったです」
なんて言われると、私としても心が温まった。
気づけばあっという間に夜になっていて。
生徒たちが先にお風呂を使うため、私は自分の部屋で待っておこうと思い、部屋に向かう。
生徒と先生の部屋は階が違うから救われた。
合宿と言いながらも、ちゃんとした旅館だったのだ。
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