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「っ!?それって危険なんじゃ」
「安心しろ、こいつは注意喚起をするために使う偽物、害はない──本物は持つことさえも危険な代物だ、こいつは魔物を」
ロブストがそう言いかけた次の瞬間、近くの草むらから枝の折れる音がした。
「来たか、ナチュル!そいつを守れ!」
「はいはい、えーっと君!後ろに居てね!」
ナチュルは彼の名前を呼ぼうとするがまだ名の無い彼への呼び方がわからず"君"と流す。
「な、何が来るの!?」
「魔物だ、音と生息域的に獣類──だな!」
ロブストは話の途中、ふと何かを思ったのか背負っていた、布で巻かれてある分厚い板のような物を振る。
するとどうだろうか、いきなり飛び込んで来た四足歩行の獣は吸い込まれるように板に当たるとそのまま吹っ飛んでいった。
「流石ロブスト!」
「グリンガルル──か、やはり魔晶華は危険だな」
名称:グリンガルル
種類:ガルル
生態:狩をするか縄張りを荒らさない限り温厚で、自分より体が大きな生き物は襲わない肉食動物。
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