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そして運命とも言える日。 この日も二人は車で待機し、直樹と俺が女の子を物色して声を掛けた。 こっちが4人だし女の子の方も4人以上のグループを探した。 直樹が俺に「あれ行ってみる?」と聞いてきた。 俺は直樹が指を軽くさした方に視線を向けた。 順番に女の子の顔を確認していって俺は変な感覚になった。 胸がざわつくと言うのか…何か悪いものを見た時のような… 直樹が「どう?」と確認してきたから「いいんじゃない」と答えると直樹は女の子達に近付いていき声を掛けた。 女の子達の反応は…いつも通り。 他の女の子達と変わらない。 俺も出来る限りの愛想笑いをする。 1人だけスマホを触って此方を見ようともしない。 変な感覚になった子だ。 このグループに合わない整った顔。 スタイルも含め人形のようだ。
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