49、ハツカネズミのビリーとナキムシは橋を渡って、再び湖畔へとやってきました。

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「お前だろ、ケンカをしかけてきたのは。」ビリーはナキムシの耳元に向かって言いました。 「ごめん。」ナキムシが素直に謝ると、ビリーは黙ってしまいました。 「こっちもごめん。」しばらくしてビリーがナキムシに言いました。 「ビリー。」ナキムシはもう泣きませんでした。これからもビリーとともに歩いていくようです。 太陽も月も彼らを見守り続けます。 かつて富士山のふもとに、ナキムシと言われる大男がいたそうです。
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