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幸せな家庭を築いてきた。
ただ最近では娘のことで悩まされて頭がいっぱいだ。
「ん…ねぇ…雛ちゃん…お母さんご飯作らないと…」
「じゃあ、金 ちょうだい」
「ううう…ごめんね…」
「はぁ…じゃあ黙って」
「ひゃい…」
「どうせお父さん出張だからご飯なしでいいよ」
「で…でも…食べないと…体壊すよ…」
「はぁ…一食くらい抜いても大丈夫だって そんなんだから太るんだよ」
「う…BMIは大丈夫…だもん」
「こんな柔らかいお腹しといて?」
「…雛ちゃん…ん…揉まないで…」
「…エロ…」
「へ…?」
暮れの夕日が私たちを照らしていくファンヒータの送風音、近所の子どもたちの声、雛ちゃんの心臓の音。
ぎゅっと体を抱き寄せられ身動きが取れない。
お腹や胸、尻、身体中を愛おしそうに雛ちゃんのてのひらが滑っていく。
その手つきはまるで恋人のようだ。
「お友達…?ごめんね。遊びのお誘いだったの…?」
「…詮索されたくないんだけど」
「ご…ごめん…そんなつもりじゃ…」
「ん、まぁお母さんならいっか 彼女候補 遠距離だけど 会いに行きたかったの だからお金が欲しかった」
「あ、そうなんだ…」
「そう、だからしょうがない」
「…え…?彼氏…だよね?」
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