-直一と好子-

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 なにしろ、好子は、小柄だが、美しく、金持ちの家に生まれている。  つまりは、他人が羨むものを、すべて持って生まれてきたわけだ…  当然、気も強くなるわけだ(笑)…  私は、そこまで、考えたとき、  「…高見さん、なにをしているの? 中に入って…」  と、好子が、言った。  私の思考が中断する。  「…すいません…」  私はとりあえず、謝って、好子の部屋に入った…  米倉が私に続く。
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