-米倉と好子-

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 「…好子さん…立ち話もなんだから、中に入れて頂けませんか?…」  私は言った。  私と米倉、そして、好子の三人は、好子の部屋の入口で、立ったまま、話をしていたからだ…  私の言葉に、好子も、  「…どうぞ…」  と、言って、私と米倉を部屋に招いた。  さすがに、私を部屋に入れないのは、大人なげないと思ったのだろう…  そして、なにより、好子がどうして、私、高見ちづるを嫌っていたのか、米倉にわかったことで、好子も、肩の荷が下りたのかもしれない…  米倉が好子の疑似恋人だったことに、気付いたのだ…
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