-直一と好子-

3/6

11人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
 「…これは驚いた…」  私は、直一の言葉に驚いた。  なぜ、驚いたのか、知りたかった。  「…お義兄さん…どうして、驚いたの?…」  好子が、訊く。  好子は美しいが、その目は、冷たかった…  いや、厳しかったと言った方が、いいのかもしれない…  直一は好子の言葉に気圧されるように、少し、間を置いた。  言葉を選んだといってもいい…  「…好子ちゃんが、高見さんといっしょにいるとは思わなかった…」  直一が、好子の反応を見ながら、言った。  
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加