-直一と好子-

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 「…どういうこと?…」  「…二人とも、同じタイプの美人だから、互いに反感を持つと言うか…うまくいかない感じがしてね…」  …なるほど、うまいことを言う…  「…それはお義兄さんが、そう思うだけよ…」  好子が言った。  その口調は、きつかった…  直一を見る目もまた、厳しかった…  私は直一と好子を交互に見た。  好子は、美しいが、冷ややかな目で、直一を見ている。  一方、直一はというと、好子の態度に明らかに、圧倒されていた。
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