キミの心の中で ~SOULFRIEND番外編~

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「こんなに心配してくれなくても、大丈夫だよ? ショウゴさん。」 カイが白いキッチンカウンターの上で ショウゴのための八女茶を 丁寧に淹れながら、微笑んだ。 いつも母親が送ってくる小包に入っている この翡翠色の日本茶は ほぼショウゴ専用になっている。 カイもオウジも コーヒーメイカーで淹れたアメリカン、 もしくは冷蔵庫のミネラルウォーターで充分なのだ。 とても弱弱しく、 すぐにも 空気に吸い込まれ消えてしまった  その頬笑みに  まだまだ大丈夫ではないコトを感じて ショウゴはついオーバーアクションに、声を張り上げた。 「違うの違うの~っ。  なんたって暮れでしょう~~? 日本人客が少なくて、余りもんが出ちゃうんだもーん!   もったいないから  消費するの手伝ってほしいのよぅ~~」 オウジが 行方不明になったあの晩以来、 ショウゴはおとといと今日で2回、 惣菜をお重に詰めてやって来た。 カイがまた 食べられなくなっているのではないかと、 様子を見に来るのだ。 毎日来ない辺りにも 気を遣っているのが、 カイにはわかっていた。 「ハハッ  ショウゴさん いつもそう言うから本気にしてたのに、 ”ショウゴがアンタに 余りものなんか食べさせるわけねーだろ” って、 こないだオウジ君がさ・・」 その名前が うっかり口から出た途端、 カイの眉が少し苦しい形をとった。
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