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重力に負けるなんて、嘘だろう。初めて目にした時のように、アルトの身体はきめ細かく滑らかで触り心地がいい。
「んっ」
背中に指を這わせ、下から上へ、うなじから胸へと手を滑らせていくと、可愛い喘ぎ声あえぎごえが聞こえた。
「声、我慢しなくていいんだぞ」
「だって…ああっ」
桜色の飾りをつまむと、俺の聞きたかった声色が響いた。
優しくくるくると撫でるより、少し強く爪を立てた方がアルトは感じる。
グッと力を入れると、ハクハクと吐かれる息に色がついていた。
「乳首だけで勃っちゃったか」
ぐりぐりと強めに押すと、線の細い背中が反れる。
空いている手で、主張しだしたアルトの欲を触ると力の入らない指が俺の肩に添えられた。
上下に扱いていくたびに、先端から漏れ出し滑りが良くなっていった。
「ジン、ジン、おね…ぁぁ、おね、がい。もう入れて」
「ちゃんと慣らさないと入らないぞ」
「自分でもうやったから、大丈夫。もう、入れて」
「自分でって、自分の指で慣らしたのか、アルト?」
「ん、だって、早くジンの入れてほしくて」
うるうると大きな目に涙を溜めてそんなことを言われ、我慢などできるはずがなかった。
「前がいい?後ろの方がいいか。久しぶりだからな」
「や、だ。顔見たい」
そう言うとアルトはベッドに寝そべり、両足を大きく開いた。
「ジン、早く来て」
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