日向ぼっこ日和

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日向ぼっこ日和

ようやく寒い寒い冬が終わった。 よく晴れて、暖かい日差しが差し込む。 そんな日は日向ぼっこ日和。 窓際で春の陽気に包まれて、ウトウトする。 冬はコタツで丸くなっているのが最高だったけど、この心地良さには敵わない。 もう永遠にこの時間が続けばいい。 そう思いつつ寝返りをうつ。 え? ここで寝転がられるのは邪魔だって? しょうがないな~。 別の窓際に移動して、またウトウトする。 花の香りもしてリラックスできる。 突然、大きな音がする。 母さんが掃除機をかけ始めたようだ。 静かな場所を求めてまた移動する。 和室に行くと障子から差す柔らかな光が気持ち良さそうだ。 寝転ぶと畳の匂いが鼻をくすぐる。 あっという間に眠りに落ちてしまった。 「タマ、ごはんよ~」 その声にガバッと飛び起きる。 いくら寝るのが気持ちよくても、ごはんは逃すわけにはいかないんだニャ。
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