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日本史である。
当然だ。日本史学専攻クラスなのだから。
そこで家鴨は思い知った。井の中の蛙という言葉を。
家鴨は高校時代、常に日本史の成績はトップだった。
というより、幼いころから日本史の知識で家鴨に敵う者はいなかった。
それだけが自信だった。だが自信が砕ける音がした。
会話すればするほど家鴨レベルの知識は常識だと思い知らされた。
なにせ、同級生には維新の元勲レベルの子孫までいた。
ここでもう、恐縮なんだか感動だか分からなくなった。
家鴨は歴史の話題を避け、学生生活の話を聞くことに専念した。
特に、地方出身者の上京、一人暮らしに重点を置いて質問した。
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