【5】蝶々 (唯人編)

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「あ…、でもうちのお風呂すっごく狭いから…、 ふ、二人でっていうのはちょっと無理かも…。」 「え…?」 た、確かに…。 この部屋の造りからして、トイレとお風呂が一体型なのは何となくわかっていた。 シクった…。 「フフ、先生もそんな顔するんですね!」 「え?」 「ドヨーンと落ち込んでる顔!」 彼女は可笑しそうにアハハと声に出して笑った。 俺は何だか気恥ずかしくなり、顔を片手で覆って隠したけれど、指の隙間からはバッチリ彼女を見ていた。 彼女の笑顔は格別に可愛いから。 「じゃあ、お風呂は明日俺の部屋で一緒に入るっていうのはどう?」 気を取り直してお風呂ネタ続行。 まだ誰ともした事がない事をしたかった。 「私…、男性とお風呂に入った事ないから、きっとつまらないですよ…。」 「つまらないって…、蝶子さんはお風呂で何するつもりなの?」 カァッと瞬時に顔を赤くする彼女。 俺はそれを見て意地悪くニヤリと笑った。 .
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