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「あ…、でもうちのお風呂すっごく狭いから…、
ふ、二人でっていうのはちょっと無理かも…。」
「え…?」
た、確かに…。
この部屋の造りからして、トイレとお風呂が一体型なのは何となくわかっていた。
シクった…。
「フフ、先生もそんな顔するんですね!」
「え?」
「ドヨーンと落ち込んでる顔!」
彼女は可笑しそうにアハハと声に出して笑った。
俺は何だか気恥ずかしくなり、顔を片手で覆って隠したけれど、指の隙間からはバッチリ彼女を見ていた。
彼女の笑顔は格別に可愛いから。
「じゃあ、お風呂は明日俺の部屋で一緒に入るっていうのはどう?」
気を取り直してお風呂ネタ続行。
まだ誰ともした事がない事をしたかった。
「私…、男性とお風呂に入った事ないから、きっとつまらないですよ…。」
「つまらないって…、蝶子さんはお風呂で何するつもりなの?」
カァッと瞬時に顔を赤くする彼女。
俺はそれを見て意地悪くニヤリと笑った。
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